時計道07:王者デイトナの魔力 “金無垢ブラックシェルは妖艶な光を放つ”

時計道

こんにちはAlphaです。

前回の時計道ではAlpha青年がロレックスに憧れペプシに傾倒し、絶対に手に入れると決意した話をしました。今回は、多くのロレックスLOVERが辿るであろう、デイトナの魔力にやられてしまった話をします。今回が高校編の最終話の予定です。

デイトナの魔力

中学入学と共に消えていたロレックスへの熱望が再燃し、ペプシを手に入れると誓った高校生のAlpha青年でしたが、調べているうちにデイトナにものめり込むことになりました。デイトナと言えばキング・オブ・ロレックスと呼ばれる、言わずと知れたロレックスの圧倒的人気モデルです。今でこそ、特にプロフェッショナルモデルは正規店での購入は非常に難しく、欲しい人間はロレックスマラソンという名の修行を行うわけですが、昔は当たり前に正規店でプロフェッショナルモデルが買えたと聞きます。昔はロレックスについてもほとんどの他の時計ブランドと同じく、並行輸入品が正規品価格よりも安かったようなので、正規店で当たり前に買えるのも頷けますね。そんな中でも唯一例外だったのがこのデイトナで、昔から正規店ではなかなか買えず、並行店ではプレミアムが付いた価格で売られていたようです。

かく言う私もデイトナの事は昔から知っていて、ペプシを一通り調べた後はデイトナを調べるようになりました。そして、デイトナの魔力に引き込まれていくのです。GMTマスターの時代には金無垢のモデルがあったようですが、GMTマスターⅡ(Ref.16710)が1982年に登場してから、2014年にホワイトゴールド製のペプシ(Ref.116719BLRO)が登場するまでは、30年以上に渡り金無垢のモデルは存在しなかったようです(特別モデルではあったかもしれません)。私は当時から貴金属に異常に魅力を感じるおかしな高校生だったので、ステンレスモデルを調べきった後は自然と興味の対象は貴金属モデルへと向きました。そして、デイトナの貴金属モデルを見つけてしまうのでした。当時からデイトナにはイエローゴールド、ホワイトゴールド、エバーローズゴールドといった貴金属の時計がラインナップされていました。あれ?当時アイスブルーはなかったな?と思いましたが、アイスブルーは2013年発売なので当時はまだなかったようです。エバーローズゴールドは2005年から出ているのでちょうど出て少しした時期ですね。特にエバーローズゴールド無垢のデイトナや、金無垢にブラックシェル文字盤のデイトナに非常に惹かれていました。特にブラックシェルは妖艶な光を放っていて、実物は見たことがなかったもののドキドキさせられていました。当時の携帯に保存された画像を引っ張り出してきたら金無垢デイトナが大量にあると思います笑。当時定価で350万円ほどでしたので、高校生のAlpha青年にとっては途方もない金額に感じ、いつか買いたいと思うだけでしたが、今現在の価格を考えると非常に良心的な価格に感じてしまうのが怖いですね笑。

こうして私の心には絶対に手に入れると決めたペプシと、金無垢で圧倒的な存在感を放つデイトナの2モデルが刻まれることとなりました。当時ペプシは既にディスコンになって存在していなかった訳ですが、「まあどうせしばらくしたらまた出るっしょ」と軽く考えており実際その通りになりました笑。しかし実際はセラクロムでは赤色を出すのが難しいと言われていたので、ロレックスの比類なき研究のおかげですね。

ブライトリングとの出会い

高校1年生の夏休みは、高校のバイト禁止の校則は知らなかったことにしてひたすら毎日サーフショップでバイトをしていました。朝の8時から夜の8時まで働いて、家に帰ってご飯を食べてリビングで寝落ちして朝起きて出勤して、、を繰り返していました。日中サーフィンをしてシャワーを浴びていたので、家では風呂に入らず文字通り寝に帰っているだけでした。バイトをせずともどうせ毎日そのサーフショップへ行きサーフィンをする訳なので、バイトもして休憩時間にサーフィンをすれば一石二鳥なわけです。もちろん足元を見られ交通費もでず、やっすい時給で雇われていたわけですが、、苦笑。しかし、初めてのお金を貰って働くという社会経験は大きなものでしたし、サーフィンのインストラクターもしていたのでとても楽しくいい経験でした。また、現在にも通ずる、仕事への向き合い方の重要な気づきも得たのですが、それはまたどこかの機会でお話しさせてください。

社長はザ・サーファーという感じの方で、圧倒的カリスマを持っている人だったのですが、いわゆる高級ブランドには興味を持っていない人でした。ただ、ある時から人に貰ったらしくブライトリングをつけ始めたのです。それが私のブライトリングとの最初の出会いでした。確か時計はクロノマットだったと思いますが、好きに触らせてくれ、着けさせてくれたので、機械式時計を「しっかり触って着けてみる」という点ではこれが初めての経験だった気がします。クロノマットはずっしりとしていて大きく、重く、その重量感に痺れまくったのを今でも鮮明に覚えています。社長は毎日ブライトリングを付けていて、サーフィンをする時は店のカウンターにぶら下げて置いていたので、見る機会、触る機会は夏休み中毎日続きました。心理学の「単純接触効果」では、「繰り返し接すると好意度や印象が高まる」ので、私がブライトリングの時計に毎日触れることで当然に好きになることは抗えないことだったのだと思います笑。こうしてロレックスへの憧れに加えて、ブライトリングの素晴らしさに触れたAlpha青年は、機械式時計への興味をますます強めていくのでした。やはりこの時も貴金属が好きだったようで、高校からの帰り道にブライトリングのサイトで金無垢モデルを調べたのを良く覚えています。この時は、ナビタイマーの18Kレッドゴールド無垢で、エアレーサーブレスレットのモデルがとてもカッコ良く見えました(今でもとてもかっこいいと思います)。確かもう生産終了してしまったエアレーサーブレスレットですが、もし今後ブライトリングを手にすることがあれば、ステンレス、金無垢問わず絶対にエアレーサーブレスレットをつけたいところです。

高校生には理解できない懐古主義

確かモノ・マガジンだったと思いますが、当時の親友(彼とはもう疎遠になってしまったので正真正銘の当時の親友です笑)と話したのが、「古い角型のG-SHOCKと、ニューバランスのカッコ良さがわからない」という話でした。当時Alpha青年はG-SHOCKをすでに2個持っていたわけですが、確かに発売当初の形に近い5000番台のものは古臭く見えてかっこいいとは思えませんでしたし、ローテクスニーカーはオールスターにスタンスミス、ワンスターなどみんな履いていましたが、高校生にはニューバランスのカッコ良さは理解できなかった訳です。でも雑誌では「カッコイイ!!」とゴリ押しされているので、自分達の価値観との相違が不思議でもあり面白かったのです。ただ、この時に私たちは「こんなダサいのつけてるのマジセンスねえな」ではなく「俺らも大人になったらこの魅力がわかるのかな、、」と話していたので、飛び抜けたファッションへの自信はないものの、新しい価値観を受け入れる素地と柔軟性は持っていた高校生だったのだと思います笑。

そして感化された私は数ヶ月後に5000番台系G-SHOCKを買ってしまうのでした、、。ニューバランスについては、今はカッコ悪いなんて思いませんし、当時から言われていたように綺麗めにも合わせやすくてカッコいいと思いますが、未だに購入の機会には恵まれていません。

高校生編は今回で終わりとなります。次回から大学生になれなかったAlpha青年の浪人生編をお送りしたいと思います。

続く

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