時計道13:GMTマスターⅡペプシベゼルの復活 “ホワイトゴールドは高すぎるって…”

時計道

こんにちはAlphaです。

今回の時計道で、高校生の時に絶対に手にいれる!と固く決意したGMTマスターⅡのペプシモデルがついに復活した2014年のお話です。時計はペプシ派ですが、ジュースは圧倒的にコーラ派です。

セラクロムベゼルGMTマスターIIの遍歴

「セラクロム」はロレックスのセラミックの名称で2007年に商標登録されました。商標登録されたのは2007年ですが、「セラミック製」のインサートが搭載されたベゼルは2005年に初登場しています。それがブラックセラミックインサートのベゼルを搭載したGMTマスターII(Ref.116718LN)です。これはYGの金無垢モデルです。そして満を持して初のセラクロムベゼルGMTマスターIIのステンレスモデルとして発表されたのが、Ref.116710LNでした。二度私が試着して登場しているモデルですね。そして、2013年に世界初の「2色」のセラミックインサートを搭載したバットマン(Ref.116710BLNR)が発表されました。2007年のRef.116718LNの発表は、同じセラミックインサートを搭載した金無垢モデルが、より大量生産しやすく金額的にも買いやすいステンレスモデルに搭載されたにすぎないのですが、この2013年のバットマンの発表は「世界で初めて1 つの部品として製造された 2 色のセラミック製ベゼルインサートを搭載したモデル」という意味で非常に大きな意味を持つのです。世界初です!ちなみに単色セラミックについては1970年代には使用されていたようで、有名どころで言うと2000年に発表されたシャネルのJ12がありますね。2005年のRef.116718LNに搭載されたブラックセラミックインサートについては、「ロレックスでは初だが、世界初ではない」と言うことです。ここまでがペプシベゼルが発表されるまでのセラクロムベゼル搭載GMTマスターIIの遍歴です。

2014年、ついにAlphaが待ち続けたペプシ(Ref.116719BLRO)の復活

ついにやってきました!Alpha大学生が、高校生の時に絶対に買う!と決意して、待ち侘びたペプシベゼルの復活です。このペプシベゼルについては「赤」をセラミックで表現するのが非常に難しく、ペプシの復活は不可能かもしれない、などと実しやかに言われていたのです。しかし、ロレックスはそれを実現し、Alpha大学生の夢の時計を復活させてくれたのです。ロレックスのほとんどの公式ページではバットマンに搭載されている黒青セラミックインサートも、ペプシに搭載されている青赤セラミックインサートも「セラミック製」と記載されているのですが、実はこの二つは色が違うだけではなくそもそも素材が違うのです(噂ではなくロレックス公式の情報です)。この違いは、化学の話で複雑になるので近いうちに別記事でまとめます。こうしてついに復活したペプシだったのですが、、

ペプシ欲しいけどホワイトゴールドは高すぎるって

こうしてついに待ち焦がれた時計が発表された訳ですが、ホワイトゴールド無垢の時計は大学生には高すぎるのです。2014年の定価を調べると、ペプシモデルのものは見つからなかったのですが、2014年にGMTマスターIIYG無垢モデルのRef.116718LNが3,175,200円であり、ステンレスモデルの黒ベゼルと黒青ベゼルの価格差が64,800円(消費税8%計算めんどくさいですね…)なので、そのままの価格差であればペプシ(Ref.116719BLRO)の定価は324万円ほどでしょうか。一度中野ブロードウェイを通った時にショーケースにこのペプシが飾られているのを見かけたのですが、320万円か340万円だった気がします。定価割れか、若干のプレミアムって感じですね。さすがに金無垢時計は絶対に買えないですし、試着も塩対応されると悲しいので、店の外からガラス越しに見るに留めました。

終わりに

ついに待ちに待ったペプシモデルが発表された2014年。しかしホワイトゴールド無垢で、大学生にとっては有り得ないほどに高額でした。ロレックスのパターンだと数年後にはペプシベゼル搭載のステンレスモデルを出してくると思っていたので、なんとしてもこれを手にいれる!という気持ちは皆無でした。何より、ほとんど色も変わらず、人にも気付いてもらえないホワイトゴールドに、ステンレスの何倍もの金額を出すのはもったいなくて(そもそも買えませんが笑)できないな、と思いました。その意味でホワイトゴールドを買う人は「人に気づかれない贅沢」を体現していてカッコいいなと思います。Alpha大学生、そしてAlphaは現在に至っても「どうせならイエローゴールドを!」と思ってしまうタイプです笑

続く

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